アルバイトを退職してまいりました②

いかがお過ごしでしょうか。

Presidentです。

先日、同じような記事を投稿したばかりですが、2019年からとてもお世話になっていた、某社のアルバイトを退職してまいりました。

ということで今日も長々と書いていきたいと思います。

地元にある大手企業の直属アルバイトでした

とても居心地のよい職場環境で、ひとことで言えばひとつの理想的な家族(普通ならただのブラック)でした。

穏やかな性格の方や地元の方が多く、マニアでもそうでなくても、真面目で笑顔が素敵な方ばかりの会社でした。

業務内容に対して趣味としての興味は全くない方が多く、みなさん業務をしっかり仕事としてこなしている印象で、雑談には電車やアニメはまず登場しません。

会社に惚れた!人に惚れた!

私が働き始めた当初は、地元ながら知識も気持ちも浅かったのですが、職員さんの人柄や職場の雰囲気を見て徐々に惹かれていき、気づいた時にはこう思うようになっていました。

このような方々といっしょに働きたい!

さて、ここで私が言いたいのは、そんな会社の人と働きたくなった志望動機(笑)について。たくさんありましたが、ここでは大きく3つにまとめてみました。

志望動機1:温かい雰囲気

会社の人事は、知識や経験よりも根本的な性格を見るような考え方で、みなさんサービス精神旺盛です。

休憩時間にお菓子を分けてくださったり、壁の装飾を考えてみたり、それはそれは楽しいものでした。

少しでも見やすく、可愛く、参加したくなるような工夫を

職員の方々は、休憩の時間も惜しまず様々な企画を考え、少しでもお客様が笑顔になれるように、少しでもお客様とコミュニケーションが取れるように、常に考えていました。

サインはどうすれば見やすいだろう?
壁飾りはどこにどんなものをつけようか?
スタンプラリーの景品はどのようなものが嬉しいかな?

お客様の本当の笑顔を見たことがある人は、それが見たくて、高みを目指して努力が出来るのだと思います。

また社員さんは自分の会社が好きな方が多く、イベント事に自ら出向いて参加する、公式グッズを自分も購入する、といった話題がしばしばあがっていました。

会社のことが大嫌いな方々が多かった某社とは大違いですね…(笑)

志望動機2:マニアックな魅力

会社のサービスには、速達のサービスがわかりにくい、扱う車両の種類が多い、などの特徴がありました。

これは少し見方を変えれば、古き良きマニアックな形態で営業しているとも言えます。

かなりマニアな私にとって、よりマニアックな会社で働くことは、楽しみながら仕事をする理由になり得ると思ったのです。

近年はどんなことでも無人化、自動化が進む世の中ですが、悪く言えば「この会社は時代に取り残されている」、良く言えば「この会社の仕事はしばらく残る」と思うような一種のエモさがありました。

あれこれって普通じゃない。

そう気付いた時にはもう沼にハマったようにのめり込んで行きました。

会社主催のツアーや中古品展などにも参加し、今でも私の部屋はこのときの非売品グッズで溢れています。

志望動機3:ありがとうの大切さ

人間が生きる上で、何よりも大切な言葉、「ありがとう」

この言葉が、職場内で頻繁に飛び交っていたことが何よりも大きな志望理由です。

職場は複数人がいて初めて成り立つのですが、お客様の要望に応えるお仕事はイレギュラーだらけ。そんな中でも、

誰かが与えられた仕事は、みんなの仕事

という意識が少なからずありました。

これは今でも不思議ですが、なんとその”みんな”の中に、アルバイトである私も入れていただいているようで、事あるごとにお礼を言われます。

待機中や別の作業中に応援を求められたりすると、お客様のご案内のために出動せねばなりませんが、待機所に戻ってきたときには必ず「ありがとう」と声をかけられるのです。

なんて素敵な職場なんだろう!

社員さんに声をかけていただけると、お客様から言っていただく「ありがとう」とはまた違う、とても嬉しい気分になるのです。

当たり前のように仕事をこなしているだけなのに、感謝の言葉をいただけるようになる。するとそれはもう、とてつもなく大きなやる気に繋がります。

先輩後輩や立場に関係なく「ありがとう」と労いを込めて言い合う職場が、本当に楽しく働ける環境なんだとつくづく感じていました。

会社としては入ると大変?

収入の2割は残業代

たとえありがとうが飛び交う温かい会社でも、現実的な話をするとやはり悪いところはあるのかもしれません。

残業が人によってはかなり多く、一昼夜勤務の明け番と、その翌日の出勤との間にもう1泊残業する、72時間勤務の方はしょっちゅう見かけました。

配属先にもよりますが、異動先で120時間連続勤務を経験された職員さんもいらっしゃって、労働基準法はどこへ行ったのか?というような治外法権ぶり。

この会社の方は、自分の会社に対して不満こそ言いませんが、労働環境は決して良いものではなく、各個人のストイックさによって間に合っているというような印象です。

会社の規模も大きいようで小さく、そこまで風通しが悪いようには思えなかったので、どうしたものか。というのが率直な気持ちでした。

まとめ

労働環境があまり良くなくても、ありがとう、ありがとうと言って楽しく働くことができる方々がいる。

私はこの職場を通して、「ありがとう」という言葉の持っている、見えざる力に気付きました。

ありがとうの言葉ひとつだけで、仕事も少しは楽しいものになっていたのではないでしょうか?

アルバイトをしていた時期は短かったとは言え、この気付きはアルバイト時代の最大の経験であったと確信しています。

最近は自分の時間の価値を追求する考え方が、世の中でも目立ってきました。

せっかくの自分の時間ですから、それが仕事であっても、有意義な時間を過ごしたいものです。

楽しみながら働くにはどうすればいいのか

私はこのアルバイトでは心から楽しく働くことができ、職場としてのひとつの理想形を目の当たりにしたと思っています。

自分も含めて職場全員が楽しく働けるようになることは、思っているほど難しいことなのでしょうか?

ひょっとしたら少し考え方を変えただけで、興味がなかった仕事でも、また違ったお仕事に見えてくるのかもしれません。

自分が過ごしたい時間を過ごして、お金も貰えるようになる。

最も大切なのは、自分で満足できるような、自分の時間の使い方です。Presidentでした。